モンテッソーリ教育


カトリック幼稚園ではモンテッソ−リ教育を毎日の保育に取り入れています。

昼食後の40分間を「お仕事」の時間として、各クラスごとに保育室にある教

具を使い 自分のしたいことを自分で選び、最後まで取り組んで後片付けを

する自主選択活動です。教具は日常・感覚・算数・言語・文化の5種類に分

かれており、お仕事の前に全員で静粛して心を静めてから取り組むようにし

ています。カトリック幼稚園のお仕事にはいくつかの約束があります。    



1.「お話をしない」・・・集中して行えるように、またお友達の迷惑にならない

              ようお話はしません。わからないことや用事があるとき

       は先生のところまで行き、小声で話します。

2.「あったところに片付ける」・・・自分で選び、取り組んだ教具は元の場所

                    に自分で片付けることを身につけます。

 3.「教具を大切にする」・・・木製のものが多く壊れやすいことと、丁寧に扱

           うことの大切さを教えています。 



  お仕事に取り組んでいるとき、子ども達は真剣な眼差しでとても集中して

います。モンテッソ−リ教育の目的は自分で考え行動すること。「どれがいい

かな?」と自分で選び、お友達の様子を見て「これをやってみよう!」と興味

を持ち
、「わからない」と疑問を感じて質問し、「一人でできた!」と達成感で

いっぱいになり、「今度はもっと難しいものに挑戦しよう」という意欲へとつな

がります。この過程が子どもの成長にとってとても大事であり、大人がやって

あげてしまうと自分ですることの楽しさがわからず考える力が育たなくなって

しまいます。新しい教具の使い方を教えるとき、私達は隣に座り「良く見てい

てね。」と言って一度やってみせます。余計な説明はいらず、子ども達はじっ

と見つめて
覚えていきます。やり方がわかった子は今度はまだ知らない子に

「先生」となって教えていく・・・このくり返しで縦割り保育へとつながっていき
ます。                                           

日常・感覚


アイロンかけ     洗濯           形の積み木      ひみつ袋

日常教具は生活に関する教具です。アイロン、洗濯、糸ノコギリでの割り箸切り

紙の図形を針と糸で縫う縫いさし、米や水のあけ移し、箸で豆を分けるより分け

包丁での野菜切りなど正しい使い方を学んだ上で行っています。

子どもたちはお母さんがしているのと同じことが出来るのが嬉しいようです。



感覚教具は筋肉が発達していない幼児が、色々な物に直接触れることで

形や色、大きさ、長さなど五感を働かせることを知る教具です。



 

つむ棒箱         算数棒         カレンダー        絵カード


算数教具は数の概念について学ぶことが出来ます。

1〜100までをただ覚えるのではなく、どのように数が成り立っているのか、

十進法などを自然に身につけて生きます。



言語教具では砂文字・彫り文字板を使い文字をなぞって書き方を知ったり、

カードやミニチュアで知らないものの名前を覚え、

文字〜単語〜文〜文章という構成を学びます。



いずれの教具も教え込むのではなく、子ども自身がやってみたいと意欲を持った時点で

保育者は子どもが自分でできるようになるお手伝いをします

子どもたちは楽しいと毎日同じものを気の済むまで繰り返し行い、

難しそうだと真剣に聞きより難しいものに挑戦しようとします。

自分で出来た時の満足そうな笑顔はとても輝いています。



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